こんにちは!
BONDSの大塚です。
先日、図書館で「図解がいっぱいで分かりやすそう!」と直感で借りてきた本がありました。
「これならサクサク読めるぞ」と思って家に持ち帰ったのですが……ページを開いた瞬間、ピタリと手が止まってしまったんです。
全く読み進められない。
おかしいなと思って自分の感覚を深く観察してみて気づきました。
私、ページの中に「イラスト」や「分かりやすい図解」が文字と一緒に並んでいると、視線が散らかってしまって文字の情報が頭に入らなくなっちゃうんです。良かれと思って描かれた図解が、私にとっては「ノイズ」になっていた。
これって能力の問題ではなく、「脳がどの感覚を使って情報を理解するか」というタイプ(認知特性)の違いなんですよね。
会話が噛み合わない正体「VARKモデル」
心理学や学習の分野では、人の情報の受け取り方を大きく4つのタイプに分類する「VARKモデル」という考え方があります。
- V(Visual / 視覚タイプ)
図解、イラスト、グラフ、全体像を見ることで理解する。長文の文字だけだと眠くなる。 - A(Auditory / 聴覚タイプ)
声、音、会話、耳からの情報が一番入る。音のニュアンスに敏感。 - R(Read・Write / 言語・論理タイプ)
文字や文章から理解する。「なぜそうなるのか」という背景やストーリー(論理)がないと納得できない。 - K(Kinesthetic / 身体感覚タイプ)
体験、実験、実際に手を動かすことで理解する。じっと座って説明を聞くのが苦手。
※人はどれか1つだけに絞られるわけではなく、グラデーションや組み合わせがありますが、「どれが一番得意か(優位性)」は人によって全く違います。
この違いを知らないと、家庭の中で大惨事が起きます。
「自分にとっての当たり前(理解しやすい方法)」を、パートナーや子どもに押し付けてしまうからです。
【実録】かまけん店長の悲劇
我が家でも、このタイプの違いによるすれ違いが日常茶飯事です。
例えば、電車に乗っているときや喫茶店にいるとき。
聴覚(A)の優位性が高い私(大塚)は、車内アナウンスや周りの人の雑音を全部耳が拾ってしまいます。
「次にどの駅に止まるか」ももちろん全部聞こえている。
でも、完全に視覚(V)優位の相方、かまけん店長は……驚くほど聞こえていません。
「さっきアナウンスで言ってたじゃん!」と言っても、「え? 言ってないよ」と素で返してくる。
あんなに堂々とながれているアナウンスが聞こえないなんて、私には信じられなかったのです、
彼には「本当に届いていない」だけだったんです。
極めつけは、英単語の覚え方の話になったとき。
店長「英単語って形で覚えるよね?」
大塚「え? 意味わからないんだけど」
店長「俺はアルファベットの形(凹凸)で覚えてるよ。fが入っていたら上が出てて、yなら下に出っ張ってるな、みたいな『文字の輪郭の形』で暗記するじゃん」
……全く意味がわかりません(笑)。
でも彼にとってはそれが「覚え方」なんだそうです。
親子の関係でも同じです。
親が「文字(R)」で理解するタイプで、子どもが「身体感覚(K)」タイプだった場合、机に向かってじっと文章を読ませようとしても絶対に集中できません。動きながら覚えたり、実際に触ってみたりしないと頭に入らない。
私も子育てを振り返り、反省していることがあります。
息子は割と私と似たタイプで、私が勉強を教えて理解できる。
しかし娘は私が教えても全然ダメ。。。
「なんでできないの?」
としょっちゅうプンスカしていた記憶があります。
そんな娘は割と早い段階から塾に通い始め、そこからはとても勉強がデキる子になりました。
「単に情報の受け取り方が違うだけ」だったんですね。
私は当時、無理矢理自分のやり方を押し付けて、娘に『デキナイ子』のレッテルを貼ってしまいました。
戻れるなら過去に戻って謝りたい!というかやり直したいです。。。
言葉で伝わらないなら、部屋に「写真」を置いておけばいい
「相手とタイプが違う」と分かると、伝え方を工夫できるようになります。
でも、日々の忙しい生活の中で、パートナーや子どものタイプに合わせて毎回完璧なコミュニケーションを取るなんて……正直、無理ですよね(笑)。
疲れちゃいます。
自分にとって素養があまりない感覚を理解してそのやり方でコミュニケーションを取るのは簡単ではありません。
だって正解がわからないから。
言葉(R)で伝えようとしても伝わらない。
言葉のトーン(A)で示そうとしても気づかれない。
じゃあ、どうすればいいのか?
私が出した結論は、「言葉で分からせようとするのを一度やめて、部屋に『写真』という共通のカタチを置いておく」ということです。
一見、「写真」って視覚(V)タイプにしか効かないように思えますよね?
でも実は、写真はそれぞれのタイプの記憶や感情のスイッチを入れる強力な触媒になります。
- V(視覚)タイプへ
言葉を聞くよりも一瞬で、「大切にされている」「ここに居場所がある」という安心感を直感的に受け取る。 - A(聴覚)タイプへ
写真を見ることで、「あの時どんな会話をして笑い合ったか」「どんな声をかけられたか」という音や声の記憶が脳内で再生される。 - R(言語・論理)タイプへ
写真という「動かぬ事実」がそこにあることで、「我が家にはこういう歴史がある」「愛されている理由」という文脈をじんわり噛み締める。 - K(身体感覚)タイプへ
スマホの画面越しではなく、木や和紙の質感を持った「実体(パネル)」として空間に存在することで、部屋の温もりとして肌感覚で安心感を吸収する。
家族の「愛情の受け取り方」は違っていい
会話が噛み合わない日があってもいいんです。
「なんで伝わらないんだろう」とイライラする日があってもいい。
だって、脳のタイプが違うんだから。
だからこそ、言葉だけに頼るのをやめてみませんか。
リビングの壁にポツンと飾られた1枚の写真パネル。
それは、言葉ですれ違ってしまう家族同士が、それぞれのやり方で「私たちは大丈夫」と確認し合える、小さな灯台のような存在になってくれます。
すれ違った時は、ちょっと深呼吸して、飾ってある写真を眺めてみる。
それだけで、今日という日が少しだけ優しくなるはずです。
あなたや、大切なご家族はどのタイプでしょうか?
もし「言葉だけじゃ上手く伝わらないな」と感じることがあったら、ぜひお気に入りの1枚を、手触りのある「和紙フォトパネル」にしてお部屋に置いてみてください。
視覚で感じる人にも、音や文脈を思い出す人にも、空間の温もりとして受け取る人にも。 それぞれのカタチで届く、世界にひとつだけの灯台になってくれるはずです。
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